大館曲げわっぱ　つくし弁当箱（柴田慶信商店）

白木の曲げわっぱはご飯の水分を程よく吸収し、冷めても美味しく、天然秋田杉の香りが食欲をそそり杉の殺菌効果でご飯が傷みにくくご飯を詰めてから常温で一昼夜も痛まず持つほどです。炊き立てのご飯をさっと湿らせたわっぱのお弁当箱に詰め、お昼に蓋を開けた瞬間にやさしい杉の香り、口に運んだご飯のそのしっとりとした食感、お米の本来の、甘味、うまみを噛み締め、こんなにも冷やご飯が美味しいものかと驚くことでしょう。

南部鉄器　鉄瓶兼用急須（岩鋳）

繊細な鋳肌と重厚な味わいのある着色が特徴の南部鉄器は、みちのくの小京都「盛岡」の歴史と自然が長い時間をかけて作り上げた、盛岡が誇る工芸品です。こちらの急須は一般的な急須とは違い、“内側ホーロー加工”をしておらず、また直火にも耐えることができますので、鉄瓶と同じ効果を感じでいただくことができます。

燕鎚起銅器　ビールコップ（富貴堂）

鎚起（ついき）とは「鎚」で打ち「起」こすの意味で一枚の銅板を様々な鎚で打ち起こし、器を作っていきます。こちらのビールカップは銅の持つ熱伝導性の良さから、冷たい飲み物を注ぐと、容器の外側に水滴がつき冷たさが持続します。大量生産にはない使い勝手の良さ、美しさ、職人の技、温かさが伝わる銘品です。

江戸切子　焼酎ペアグラス　五割剣矢来　（すみだ江戸切子館）

古くから食器として愛用され続ける「江戸切子」。『五割剣矢来』の紋様は、剣をかざした様をモチーフにした伝統的な模様です。グラスの中を覗きこむと光の屈折により、万華鏡のようにみえる魅惑のグラス、江戸の風情をうかがえるその独特の「美」をお楽しみください。

岐阜提灯　AKARI（オゼキ）

”ＡＫＡＲＩ”はイサム・ノグチ（彫刻家）と、岐阜の伝統的産業である「岐阜提灯」との出会いの中から １９５２年に創り出されました。光を柔らかく拡散させる和紙の性質と、骨組みとなる竹ひごを荒く不規則に張りめぐらせることによって、和紙の縮みや、しわをそのまま残し、たんなる照明のための器具にはとどまらず、人の生活のための光の彫刻として成り立たせました。

山中漆器　茜汁椀（朱/黒）(喜八工房）

漆器の赤（朱）はシンプルな盛り付けの料理を品よく彩り、漆器の黒は使えば使うほどなじみ、和食・洋食を問わず、様々な料理を引き立てます。国産欅を木地に、下地を施さず漆だけを塗り重ね、欅の木目をきわだたせる塗りで仕上げました。欅の質感と漆のしっとり感を同時にお楽しみいただけます。

伊賀焼　かまどさん 三合炊き（長谷製陶）

耐火度が高い伊賀の陶土で作られた直火専用の土鍋です。食材の遠赤外線効果の高い釉薬を使用しているのでお米の芯まで熱が通り、火加減なしでふっくらしたご飯が炊き上がります。肉厚成形なので熱をしっかり蓄えて、火を切ってからも沸騰しながら蒸らし続け、保温性にも優れています。多孔質の粗土のため、木のおひつと同じように呼吸をし、ご飯がべとつかず冷めてもおいしくいただけます。

京都開化堂　銅製茶筒　長型200g（開化堂）

京都「開化堂」は、明治八年創業の日本で一番古い歴史をもつ手作り茶筒の老舗です。鑵（かん）本来の渋い美しさを楽しんでいただける生地物（地肌を生かした塗装のない茶筒）で、材料特有の絹にも似た手触りと、まろやかな光沢が使うほどに深まり、特有の色つやの変化をお楽しみいただけます。蓋を茶筒の口に合わせると、自然にしまる精密さは、手づくりならではのものです。

備前焼　飯茶碗　緋襷（ひだすき）/桟切（さんぎり）（小西陶古）

備前焼はうわぐすりをかけずに良質の陶土をじっくり焼き締める、"ごく自然な土と炎の出会い”、その融合によって生み出される素朴な、そして使い込むほどに味が出る焼きものです。

• ●左：緋襷（ひだすき）飯茶碗
  ワラを巻いて焼いた部分が赤く発色した、鮮やかな色合いが魅力の茶碗です。
• ●右：桟切（さんぎり）飯茶碗
  飽きのこない渋い色合いが魅力の桟切の飯茶碗です。使い込むごとにツヤが増して深い色合いに変化していきます
• ※地色は物によって多少違いがありますのでご了承ください。

有田焼　青花コーヒー碗皿ペア（しん窯）

今なお、骨董ファンのこころを引きつけて止まない有田の染付。江戸時代に生産され、暮らしに溶け込み使いこなされた古陶磁は、形状・絵柄ともに新鮮で、味わい深く風合いがあって現代の暮らしにもよく合います。「青花」は、「手づくり、手描き」を守り、有田の古陶磁の味わいや風合い、温もりをめざし、魅力あるふだん使いの器、くらしの器を藍と白の染付で表現しています。