〜未来に向けて〜一太郎開発メンバーへの
インタビュー
一太郎35周年の集大成「一太郎2020」はどのような想いで作られたのか?
一太郎2020の開発に携わった中心メンバーに、さまざまな角度から話を伺ってみました。
「一太郎2020」の製品開発には、多数の開発メンバーが関わっています。今回のインタビューには、それらの
メンバーを代表して6名の開発者に出席いただき、様々な質問に対して掘り下げて話をお聞きしました。
ここでしか聞けない話もありますので、ぜひご一読ください。
【参加者】
◎インタビュアー:内藤由美 さん
◎開発者:代表6名 ※参加できなかった開発者の担当分については、同チームの代表者が代理で答えました。
- K.S:一太郎製品全体の責任者。
プラチナ製品の企画全般の統括として各ソフト/コンテンツ担当者の指揮をとり、製品全体をとりまとめる。
35周年記念フォント「モリサワフォント26書体」や、詠太10、大辞林4.0などの渉外にも携わる。
- M.O:一太郎企画の主担当者。
一太郎本体の企画全般を統括。一太郎の基盤となる本体機能の仕様検討から実装まで幅広く担当。
35周年記念ソフト/イラスト担当者とも連携し、一太郎本体の構築を行う。
- T.A:一太郎開発担当。
主に、ハイライト表示、ふりがな:誤読しやすい語・読みづらい語などを開発。
- A.S:一太郎開発担当。
主に、一太郎Pad開発担当として「一太郎Pad」を手がける。
また、PDF担当者と共に、PDF文書を開く/画像から変換して開く、等の機能の開発にも携わる。
- S.I :花子/一太郎の開発担当。
主に、花子の新機能、部品、などの開発を行う。
また、35周年記念ソフト「フォトモジ」や、一太郎でのテキスト補正などの機能にも携わり、各担当者と連携して機能を作り上げる。
- S.F:一太郎開発担当。
主に、文節改行/文書校正(住所表記チェック・法人等略語チェックなど)の機能を開発。
また、大辞林開発担当者と連携し、文章品質向上に関わる改善を進める。
一太郎は常に"お客様目線"を大切に
編集部(以下、 )今回の「一太郎2020」には「プラチナ」というラインナップができました。どのような意図がありますか?
一太郎を取り巻く文書作成方法や、環境の変化に対応するということで社内で検討した結果、今回この「プラチナ」という製品構成がお客様に最適だという結論に至りました。
オールインワンの「プラチナ」で使っていただきたいというのが私たちの希望です。ただ一太郎単体で購入したいというお客様もいらっしゃいますので、プラチナと単体版の2ラインナップとしました。
「一太郎2020」を開発するに当たって、お客様の要望から採用された機能やヒントになったことはありますか?
今回だけに限らず、近年の一太郎はお客様がどういう活動されていて文書作成にどういうことを求められているかを常に収集しています。
具体的にはどのようなことをしているのでしょうか。
例えば当社のCS(カスタマーサポート)窓口へ寄せられる要望にはすべて目を通していますし、SNSなどもウォッチしています。
とはいえ、具体的に「この機能が欲しい」というふうに要望が出てくるわけではありません。お客様の「やりたいこと」や「困りごと」を汲み取って、「どういう機能として提供すればいいか」を形にしていくのが私たち開発の仕事です。
なるほど。今回の「一太郎2020」でいうと、どのあたりでしょうか。
コンセプトに掲げている「超入力」は、お客様がどのような文書作成をされているかを考えるなかで、「PDFファイルの扱い」や「さまざまな環境で作ったテキストを一太郎に取り込む」ことや「スマホの利用」などに着目しています。
ちょっとした事象からヒントを得ることも
例えば「ハイライト表示」に関しては、どのような経緯で機能搭載されたのでしょうか。
近年の一太郎は、ユニバーサルデザインの観点でも検討をしています。
もともとは、高齢の方など「どなたにも見やすく編集しやすい画面を」ということで考えはじめました。あるとき、ディスレクシア(識字障害)や、「リーディングトラッカー」という読書補助具のことを知り、「ハイライト表示」という機能が生まれました。一行一行集中して読みたいという方にも使っていただければと思っています。
実は私もハイライト表示は気に入っていて、カーソル行をピンクにハイライトして使っています。入力している行がすぐにわかるし読みやすいのでとても便利です。
現在のカーソル行だけハイライト表示するのがいいという方もいますし、前後を完全にカバーするほうが見やすいという方もいると思いますので、好みに合わせて設定できるようにしました。前後のカバー表示は、半透明にすることもできます。
ユニバーサルデザインというキーワードが出ましたが、ほかにユニバーサルデザインを意識した機能はありますか?
今回新搭載した「文節改行」という機能は、まさにユニバーサルデザインを意識したものです。実はこの機能、UD改行と呼んで、以前から構想としてはあったんです。それが今回のバージョンでようやく形になりました。
教科書などもすでにそういった取り組みをしています。一太郎ユーザーは教育関係の方も多いので、教育現場での取り組みにも常にアンテナを張っています。
特に小学校では、算数の問題で意味を取り間違えるといったことがあるらしいんです。そこで、問題に集中できるように、適切な位置で改行して読みやすくする、という取り組みをしているそうです。子どもだけでなく、外国人の方など、どなたにも読みやすくなるそうです。
雑誌のリード(前文)なども、区切りのいい位置で改行したりすることが多いので、これが自動でできると便利だなと思いました。私も楽になります(笑)。
音声で録音したものを文章に起こす際に、句点(。)が入らないとか区切りがわかりにくいという話も聞くので、そういう用途にも使っていただければと思います。
今回新しく、「誤読しやすい語」「読みづらい語」に自動でふりがなをふるという機能が追加されましたが、これはどのような発想からですか?
ある行事でアナウンスの方の読み間違いに気付いたことがきっかけです。生活の中の出来事からも常に「一太郎でできることはないか?」と結びつけて考える癖が付いています。配付資料やスピーチ原稿など、文書の作り手と読み手が異なる状況などで使っていただけます。読み手への配慮に着眼した機能です。
今回注目のスマホアプリ「一太郎Pad」はどうやって生まれたか
「一太郎Pad」アプリはどのような発想で生まれたものですか?
外出先や移動中にスマホで執筆し、それを一太郎に取り込んで仕上げる方もいらっしゃいます。そういう方々の文書作成活動が楽になるツールをと考えました。
また、スマホの所持率はシニア層でも伸びており、スマホを利用する場面は確実に増えています。思い立った時に身近にあってすぐに入力できますし、最近は音声入力技術も進歩しているので、入力もスムーズにできるようになっています。そういう背景もあり、スマホを有効に活用できる機能を新しく投入しようということになりました。
具体的には、どのような利便性がありますか。
普段の文書作成活動としては、紙の文書を扱う方も多く、データの再利用や検索性が向上すればと考えました。これまでは紙を見ながら手打ちをしたりスキャナを通したりと、手間のかかる作業をされてきたと思うので、それらを省力化できればと思って開発しました。
紙の文書をデータ化するということですね?
はい、そうです。一太郎Padの「紙の文書をカメラで撮影してテキスト化する」という工程は、私たちも初めて体験した時、衝撃でした。これだけの量の文書が短いものでは数秒でテキストになるというのは本当に楽だな、と感動したほどです。スマホだといつも手元にあるので、その手軽さを実感していただけると思います。
読み取り精度はどうでしょうか。
トリミングの仕方や角度にもよりますが、縦書き文書でも高精度に読み取りますよ。
それは明朝やゴシックなど、きちんとした活字の場合ですよね?
いえ、神社の石碑や史跡の銘板など行書で彫ってあるものでも検証しましたが、問題ないレベルで認識できていました。
例えばペットボトルなど、平面ではないものでも文字をうまく認識できるでしょうか。
ペットボトルや丸い柱に貼り付けてある掲示物などでは検証していまして、それらも変換できました。そういったものを片っ端から撮影して検証しました。日本語も英語もかなりの精度で認識できます。
先ほど、トリミングの仕方や角度という話が出ましたが、それはどういうことでしょうか。
例えば写真をそのまま取り込んで文字起こしすると、必要のない端っこのほうの文字まで拾われたりしてしまいます。一太郎Padは、トリミングの範囲を自分で設定することができるので、そういうときは不要な部分をトリミングしてから取り込むと必要な部分だけをテキスト化できます。
想定されている一太郎Padの具体的な利用シーンの例を教えてください。
学校や地域の連絡文書などをデータ化するといった使い方があると思います。自分が次の担当になったけど、過去文書は紙でしか残っていない、という場合にそれをデータ化して流用・再編集できます。ビジネスシーンでも、相手方から紙で資料が来る場合はデータ化しておくと後々検索もできて便利かと思います。
もっと限定的なシーンでも構いませんが、ほかにはどうですか。
郷土研究や町歩きなどで外に出かけられるようなシーンでしょうか。看板や掲示物を撮ってデータ化し、資料作りに活用するというような使い方もあると思います。
文字の読み取り以外に一太郎Padの活用方法はありますか?
メモアプリとしてシンプルにキーボードで入力する際にも、利便性を高めています。「省入力ツール」という機能を用意していて、現在日時をワンタップで入力できます。営業マンが出先で商談したとき、記者が訪問先でインタビューしたときなど、会社に戻る前にメモをまとめる場合に、現在日時がワンタップで入力できると便利です。
また、日記を付けるのを習慣にしているお客様には、パソコンがある場所まで行かなくても、ちょっとした出来事をその場でメモしておくときにもご活用いただければと思っています。
会話文の入力も簡単にできるようになっています。一太郎にも入力アシストとして開きカッコを入力すると閉じカッコも自動で入力されて、カーソルがカッコの間に移動するという機能がありますが、その機能を一太郎Padにも搭載しています。これは、ヒアリングやインタビューの原稿、もの書きのお客様の執筆活動などで利用することを想定しています。もの書きのお客様向けには、三点リーダ、ダッシュを2つ入れる機能が「一太郎」でも好評いただいているので、省入力ツールとしてご用意しています。
私はビリヤードが趣味で、練習に行くと必ずその日練習した内容や教えてもらったこと、対戦した相手との勝敗記録などをメモ帳に手書きしています。ビリヤードメモはもう10冊を超えましたが、残念ながらアナログなのでほとんど書きっぱなしで終わっています。今後、一太郎Padで簡単にメモできれば検索できるようになって有効活用できそうなので、個人的にとても期待しています。
35周年記念ソフト、コンテンツ、26書体モリサワフォントを搭載
今回の35周年記念ソフト「フォトモジ」と35周年記念コンテンツ「昭和・平成・令和 時をかけるイラスト70」について、搭載に至った経緯を教えてください。
一太郎2016で搭載したモジグラフィが好評なのと、一太郎のお客様には写真がお好きな方も多いので、タイトル文字などに楽しく使っていただけるようにと考えました。
イラストのほうはどうですか?
一太郎は昭和生まれで、令和まで3つの時代をお客様とともに駆け抜けてきました。35年もの長い間支えられてきたことは本当に感慨深いですし、お客様にも出来事を通して振り返っていただけるようなイラストを、ということで、新たに水彩や色鉛筆で描き起こしました。一太郎は1985(昭和60)年生まれですが、お客様の年代も考えて、お客様自身の人生も振り返られるようにということで昭和20年代以降のイラストを入れています。
今回35周年記念フォントとして「モリサワフォント26書体」が搭載されていますが、ここまで豪華にフォントを搭載することになった経緯がぜひ知りたいです。
はい、これはもう正直「驚いてほしい!」という気持ちが強いです。この26書体を使えば、「一太郎で作成する日本語文書はほぼ対応できる」という書体を揃えました。
搭載した26書体はどのような基準でチョイスしたのですか?
まずは、基本書体として使える書体を選びました。モリサワさんの代表的な明朝体であり、市販の書籍などで一番多く使われているといわれている「リュウミン」を4ウェイト、先ほども話に挙がったユニバーサルデザインという観点から「UD黎ミン」(明朝体)、「UD新ゴ」(ゴシック体)もそれぞれ4ウェイト搭載しています。この3つ(12書体)を押さえておけば、基本的な書体としては必要十分であると考えました。
ほかにもデザイン書体がいろいろ搭載されていますが。
モリサワさんにはデザイン書体がたくさんありますが、その中から一太郎ユーザー様に使ってもらいたい書体を選びました。「A1明朝」は、最近はやりの映画や書籍のタイトルなどで使われている書体です。また、一太郎のお客様が使いやすい、これまでなじみが深いだろうという視点で「きざはし金陵」と「解ミン 宙」を選びました。オールド感やレトロモダンが一太郎ユーザー様にマッチすると判断しました。「すずむし」はかわいらしさが社内でも好評だったので、チョイスしました。
今回、かな専用の書体もありますね。
はい、それも今回搭載した書体の特筆すべき点です。日本語文書の中では、かなが70〜80%程度を占めるといわれています。かな書体を変えることで文書の雰囲気が変わってきます。かな書体は少し小さめに作られていて、かな書体を使うことで文書が読みやすくなります。一太郎にはかな書体だけを変更する機能があるので、明朝体、ゴシック体にそれぞれ合わせることができるかな書体を用意しました。
モリサワフォントは、別のソフトでも利用できますか?
はい。どのアプリケーションでもフォント一覧に表示されて利用できます。「一太郎2020 プラチナ [35周年記念版]」をご購入いただいたお客様はこの先ずっと使っていただけます。これを逃すとこの26書体は手に入りません。
基本書体を押さえつつ、デザイン書体やかな書体も搭載されているので、ものすごく幅広く使えて価値が高いですよね?
はい。SNSなどでも今回のモリサワフォントはかなり好評で、手応えを感じています。
文字の表現力がアップした「花子2020」
今回の「花子2020」のオススメ機能を教えてください。
今回の「花子2020」に関しては、部品の「イベント」「学級通信」が非常にいいです。また、新搭載した「フォントパレット」によって直感的に文字が編集できるようになりました。
具体的にどういいのでしょうか?
開発していて、文字を使った図面はフォントの表現力が作品の出来栄えにものすごく影響してくるんだな、ということを実感しました。そのフォントの表現力を引き出すのに、フォントパレットがすごく役に立つんです。
部品についてですが、「イベント」は主にチラシを作成する時、「学級通信」は学級通信を作成する際に使えるパーツです。いずれも文字が入力できるタイプの部品で、これらの部品とフォントパレットを併せて使っていただければ、よりいい作品ができます。
花子の具体的なオススメ利用シーンを教えてください。
学校関係はもちろんですが、個人で開催する演奏会や演劇など、発表する場を持ってる方がチラシを作成する、というのが多いと思います。あと、町内会で開催するバザーのお知らせや会報などでも使っていただけますね。
開発担当者それぞれのオススメ機能は?
一太郎の機能で、今回新搭載したものや機能強化したもので、「これはオススメ」というものをそれぞれ挙げていただけますか?
スマホアプリ「一太郎Pad」と一太郎側の「Padビューア」との連携の部分です。通常、スマホアプリからパソコン側に渡すところは設定などが非常に面倒で、奮闘の末あきらめた、などという話も聞きます。今回そこをかなり意識して、簡単につなげられるようにしたので、ぜひそれを実感していただきたいです。自信作です。
文書校正の都道府県名チェックです。政令指定都市や県庁所在地の都道府県名を省略するだけでなく、同名府県でない場合は省略しない設定もできます。世の中の使われ方を調べて、なるべく広くお客様の要望に応えたかったので、細かいところにまでこだわりました。これが私の個人的オススメです。楽しんで作りました(笑)。
例えば、○○町と書かれていても、○○県○○市○○町のように抜けている市も含めて訂正候補として提示しています。
ふりがなの「すべての単語にふる」という機能を刷新した点です。誤読しやすい語や読みづらい語を自動判別してふりがなをふることができるようになりました。すべての単語にふりがなをふる機能は、一太郎のバージョンが一桁だった時代に私が担当した機能でしたが、長い時を経て、今回新しい価値を加えることができました。
今回は「受け取った人が読み違えない、読みやすい」という切り口で取り組みましたが、言葉はどんどん変化していくものなので、この先も新しい視点からこの機能を進化させていくことができるのではないかと思っています。
やはり担当した「フォトモジ」ですね。シンプルなアプリなんですけど、写真と文字の組み合わせはハマれば結構おもしろいことができるということに最近気付きました。「お!いいじゃん! 俺って天才かも!」というような、想像以上のものができあがることもあるので(笑)、これはぜひ使っていただきたいです。
太めの文字にシンプルな写真を使うほうがよりインパクトが出やすいですよ。デボス、ドロップシャドウの文字効果を使えば、くぼんだ感じや浮き出た感じに仕上げることができます。これも試していただけるとおもしろいと思います。
私は辞書引きです。辞書引きは手軽に文書の質を高められるので、個人的にも普段から文書作成に活用しています。今回は、品質が高い「大辞林」が付くので、みなさまにもぜひ活用していただければと思います。
普段、SNSで若い方たちが言葉を操る様を興味深く見ています。「大辞林」は新しい言葉も網羅していますし、おもしろいですよ。
これまでの一太郎を持っている方は、これまでに搭載してきた「広辞苑」や「新明解国語辞典」など、お持ちのバージョンに付いてた辞書も一気に引けます。辞書引きパレットでそれぞれの辞書の語釈を比べるのも楽しいです。
「一太郎2020 プラチナの全部!」といいたいところですが、強いて一つ挙げるとすれば「モリサワフォント」です。これはぜひ一太郎ユーザー様に使っていただきたい、という信念で企画したものなので、私はこれを推したいです。その中でも個人的に一番好きなフォントは「A1明朝」です。汎用的で使いやすくもありながらインパクトが出せる書体だと思います。
今、興味を持っていることは?
みなさんに質問です。今後取り組みたいこと、興味があることなどを教えてください。
今回改めてスマホアプリを開発したので、今後はもっとスマホにおける一太郎の世界を広げていけたらなぁと思っています。
やはり私もスマホで一太郎をもっと活用できるようにしていきたいです。
ATOKはいち早くディープラーニングという形でAIの分野に取り組んでいます。一太郎もAIや機械学習というところを切り口にした何か新しい挑戦ができればと思っています。
AIを使った創作活動というのが気になっています。今後、AIを使って花子で美しい図面がより簡単に描けるようなものが何か提供できればな、と思っています。
現在は、発売後の商品への反応が一番気になっています。お客様の反応を見て、要望を取り込み、新しい形にして世に出す、今後もそのような開発を続けていきたいです。
一言で言えば「一太郎の世界を広げたい」と思っています。今回、一太郎がモバイルの世界に本格的に踏み出しました。一太郎Padにお客様がどのような反応をしてくださるかを見て、今後どうしていくかを考えていきたいです。Windowsの世界にとどまらず、一太郎のお客様がよく使っているサービスとの連携なども含めて一太郎の世界をもっともっと広げていきたいです。
私自身も、一太郎2020の発売を楽しみにしています。いろいろと貴重なお話、ありがとうございました。
編集後記
私も普段から文書作成の際には必ず一太郎を使っています。そういう意味でも、今回の開発者へのインタビューは個人的にも楽しみにしていました。実際話を聞いてみると、みなさん一太郎への想いがとても深いことを改めて認識したと同時に、もうすでに先を見据えていることも頼もしく感じました。「お客様に満足していただきたい」を常に考え、それを実現させていく過程を楽しんでいること、自分たちがワクワクしながら開発していることがにじみ出たインタビューでした。作り手が楽しんで作ってなければ使い手がワクワクできるわけがありません。今回の一太郎2020は、開発者たちの"ワクワク"が詰まっています。使い手も"ワクワク"するに違いありません!
(聞き手/内藤由美)