詠太・モリサワ・大辞林の凄さがわかる!プレミアム搭載ツール緊急インタビュー一太郎2011 創

株式会社三省堂
ATOK連携電子辞典 大辞林

日本語の現在(いま)を映す辞典が『大辞林』です。

プレミアムインタビュー  株式会社三省堂様

辞書出版部 次長
大辞林編集長 山本康一 様辞書出版部 参事
国語辞書第二編集室 本間研一郎 様

ATOK連携電子辞典として初登場となる『大辞林』ですが、『大辞林』ならではの特長を教えていただけますでしょうか。

なんといっても現代語義優先というのがあります。例えば「ありがたい」などは、もともとは「なかなかありそうもない」という意味ですが、『大辞林』ではこのような歴史的記述を優先するのではなく、現代語義である「感謝にたえない」から解説しています。

新語が多いのも『大辞林』の特長のひとつですよね。

そうですね。項目数も書籍版で23万8000語でしたが、常時増補を続けており、現時点では26万語を超えています。まだどの辞書にも収録していないが、普段から使われており、読者がその意味を知りたがっているようなものを追加しています。

新語の選定はどのように行われているのですか?

新聞、雑誌、Webなど日常生活すべての中から新語を集めています。街中で見かけたものをメモしたり携帯のカメラで撮るなどして新語を集め、それらの言葉を編集部で吟味していきます。毎月、いや毎日改訂作業を行っています。

解説も丁寧といわれていますね。

類書には見られない丁寧で詳しい解説だと思っています。現代的意味の追加を行ったり、用法の詳しい解説を行っています。現代的な意味の追加では、例えば「替え玉(ラーメンの替え玉)」や「壁紙(パソコンの壁紙)」などが上げられます。新しい単語を追加することも大事ですが、以前からある言葉でも新しい意味・用法が生まれてきているものはしっかり押さえていかないといけないですからね。その他の大型辞典にはない特長としては「アクセント表示」があります。アクセント辞典というのもありますが、それらに入っている語数よりもはるかに多く、日本語学習者の方にも適しています。

どのような人に支持されていますか?

作家、翻訳家、文章をよく書かれる方、記者の方など言葉にこだわりを持つ人ですかね。ただ最近ではWeb、電子辞書、携帯電話、iPhoneアプリなど多くの媒体で利用されていますので幅広い年代の方々から支持されています。

制作にあたって苦労している点などがあれば教えてください。

どこにも載っていない情報を初めて記載するときは、世の中の「基準になってしまう」ので、基準になり得る内容になっているかどうか、書く側として責任を感じます。実際に使われているのはわかっているが、いざ定義するとなると非常に難しいですね。

最後に、一太郎をお使いの方にメッセージをいただけますか?

歴史と現在をしっかり押さえており、懇切丁寧に解説していますので現代語でも古語でも何かわからない言葉があれば、ぜひ『大辞林』を引いてみてください。

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