その1はどうでしたか?。思ったより簡単ではなかったでしょうか。
それでは、一太郎プロンプトの大きな特長である、繰り返しコマンドの続きです。
一太郎プロンプトは、実際に試すことが重要なので、怖がらずに試してくださいね。
繰り返しコマンドを試すときの注意点
繰り返しは、記述によっては無限ループとなり戻ってこなくなる場合があります。「Ctrl+Pause(Break) :プロンプトの実行の中断」は必ず覚えて下さい。また、アンドゥも効かなくなる場合がありますので、元のファイルは必ず保存して下さい。
sl(search loop):検索繰り返し/sc(search loop confirm):確認付き検索繰り返し
カーソル位置から、特定の文字を検索して処理を行うコマンドです。
"検索文字列"には正規表現が使えるのでかなり高度な検索も可能です。
処理を確認しながら行いたい場合は、sc()を使用します。
※正規表現については「検索の正規表現」の章を参考にして下さい。
|
構文 |
: |
lsc 回数( "検索文字列" ) ステートメント;
|
例 |
: |
半角の"コマンド"という文字を全角の"コマンド"に変換する
sc( "コマンド" ) zn; カーソル位置からすべて変換する。確認あり。
sl3( "コマンド" ) zn; カーソル位置から3個だけ変換する。確認無し。
|
|
ポイント |
: |
ループコマンドを用いて、l(/コマンド/) zn;のように表現することもできますが、検索して何か処理するときには、このsl()/sc()コマンドを使う方が簡単です。
|
shl(sheetloop):シート繰り返し
一太郎は複数の文書をシートとして取り込むことができます。 知らなかった人は、画面左下の[Sheet1]の横にある[New]ボタンを押してみて下さい。
|
構文 |
: |
shl ステートメント;
|
例 |
: |
すべての一太郎シートの「一太郎」を「花子」に置換する。
shl s/一太郎/花子/g;
|
|
ポイント |
: |
有効なのは一太郎のシートだけです。三四郎、Excelなど他の文書シートは対象外となります。
|
|