例えば、アンケートなど多数のドキュメントの中から、"良い"、"悪い"、"高い"、"安い"など、特定のことばを含んだ段落だけを抜いてくるプロンプトを作成します。
マクロの準備
一太郎プロンプトには、残念ながら文書を閉じるコマンドが用意されていません。そこで、一太郎のマクロで文書を閉じるマクロを作り、これをプロンプトから呼び出して利用しましょう。
"ファイルクローズ"と言う名前のシステムマクロを作成します。
|
1. |
一太郎の【ツール−マクロ−実行・編集】コマンドを実行する。 |
2. |
表示されるダイアログの左下にある「新規」ボタンを押す。 |
3. |
マクロ名に"ファイルクローズ"と入力する。 |
4. |
JSマクロ編集ツールが開いてくるので以下の部分をコピーする。
!!−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
!!ファイルクローズ
!!−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ErrorBreakMode(0,0,0)
if isModify() then
CloseDocumentFile()
else
QuitDocumentFile()
end if |
5. |
JSマクロ編集ツールを閉じる。 |
|
注)【ツール−マクロ−実行・編集】コマンドがグレイアウトしている場合は、マクロ機能の追加インストールが必要です。 |
1. |
「JUSTSYSTEMアプリケーションの追加と削除」から一太郎を選びます。 |
2. |
機能の追加を選び、[ツール・フォント]の詳細を開く |
3. |
[JSツール・ユーティリティ]の詳細を開く |
4. |
[マクロ編集ツール]を選択して追加する。 |
|
スクリプト
$str=is("検索する文字。複数並べるときは|で区切る。例 良|悪",254,"良|悪",1);
fl("c:\My Documents\アンケート\*.jtd") {
js; sl($str) {pss(gc(1,"\n"));}; sm("ファイルクローズ");}
{je; l(ssz()!=0) {@pps(2); @"\n\n";};} |
スクリプトの説明
スクリプトのsm("ファイルクローズ");の部分がマクロの呼びだしの部分となります。
$str=is()で検索する文字を入力して、fl()で検索対象のファイルの場所を指定します。sl()で文字を検索して、pss(gc(1,"\n"))で、その段落をスタックに積みます。sm("ファイルクローズ")で作成したマクロを呼びだし現在の文書を閉じます。フォルダ内のすべてのファイル検索が終了すると、{je; l(ssz()!=0) {@pps(2); @"\n\n";};}で、スタックに積んでいた段落を挿入します。
このように、sm()コマンドを使うことで、マクロでしかできないところはマクロに任すなど、より高度な応用もできるようになっています。
※sm("ファイルクローズ"); がなくても動作します。その場合は、最後に開いた文書の最後に結果が挿入されます。
|
|